月のおやすみ前のお話 — 無料絵本のカバー
無料絵本 · 3-7歳向け · 読んで、自分だけの本を作ろう

月のおやすみ前のお話

「お月さまはひとすじの光をのこした」— 月をテーマにした、心がやすらぐオリジナルのおやすみ前のお話

ランプが消えると、レナはひとすじの月の光を目で追いながら、見慣れた家具や本、カーテン、そして自分のブランケットを確かめていきます。ふだんの影を一つひとつ確かめ、ゆっくりと深呼吸することで、暗い部屋がまた「知っている場所」に感じられてきます。このオリジナル絵本は3〜7歳向けに作られており、保護者向けガイド・話し合いのための質問・同じテーマで新しいお話を作れるリンクつきの完全版です。

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月のおやすみ前のお話 — 1ページ目のイラスト

1レナの部屋が、いっぺんに暗くなりました。 ランプがカチッと消えて、廊下の光もドアの下でほそくなって、とつぜん、なにもかもがちがって見えました。レナはブランケットをあごまで引き上げて、じっと待ちました。

月のおやすみ前のお話 — 2ページ目のイラスト

2すると――あった。カーテンのすき間から、銀色のひとすじがすべりこんできました。ひとすじの月の光が、だれかが忘れていったリボンのように、しずかに、白っぽく、床の上に横たわっていました。

月のおやすみ前のお話 — 3ページ目のイラスト

3レナはブランケットの下から片足をそっと出して、その光のまんなかにそっと置きました。ひんやりしていました。ちゃんとそこにありました。

月のおやすみ前のお話 — 4ページ目のイラスト

4レナは目で月の光を追いかけました。光は机のそばの木の椅子まで届いていました――いつもセーターを放り投げる、あの椅子です。セーターが壁に丸っこい影を作っていました。背中を丸めた何かみたいに、高くて、ふしぎな形に見えました。

月のおやすみ前のお話 — 5ページ目のイラスト

5レナはセーターを見て、影を見て、またセーターを見ました。ただのセーター。ただの影。それだけのことでした。

月のおやすみ前のお話 — 6ページ目のイラスト

6月の光はつぎに棚をなでました。本の背表紙、スノーグローブ、自分で絵の具を塗った小さな粘土のカメ。カメの欠けた耳も、緑の釉薬のにじみも、ちゃんと見えました。いつもと同じ、なじみのカメでした。

月のおやすみ前のお話 — 7ページ目のイラスト

7ワードローブのドアの後ろに、もっと大きな影が広がっていました――幅が広くて、とても暗い影です。レナの心臓がどきんとしました。でも、ワードローブのドアが開いているのは、パジャマを選んだあとに自分が開けたままにしたからです。そのことをちゃんと覚えていました。影はドアのもの。ドアはレナの部屋のもの。

月のおやすみ前のお話 — 8ページ目のイラスト

8レナはゆっくりと息を吸いました――ブランケットがおなかを押すところまで、深く。それから、ゆっくりと吐き出しました。部屋はかわりませんでした。暗いままでした。でも月の光もそのままで、銀色のふちを壁にあてながら、静かにそこにありました。

月のおやすみ前のお話 — 9ページ目のイラスト

9外では、お月さまがただそこにいました――晴れた夜にはいつもそうであるように。世界の上に光をかかげながら、ただそこにいるだけです。お月さまはレナのことに気づいていませんでした。それでも、お月さまが送ってくれたひとすじの光は、レナに見せてくれました。セーターも、カメも、ドアも、もう知っているすべてのものの、なじみの暗い形を。

月のおやすみ前のお話 — 10ページ目のイラスト

10レナは両足をブランケットの中に引っ込めました。 月の光は床の上に、静かに、辛抱強く横たわっていました。 レナは目を閉じました。

保護者・先生の方へ

「お月さまはひとすじの光をのこした」は、3〜7歳のお子さまと一緒に読むことを想定して作られています。中心となる話し合いのテーマは、暗闇への恐れ、影の正体を確かめること、ゆっくりとした深呼吸、そして実際的な安心感です。読み聞かせの際は、お子さまが一つひとつの影の正体を自分で見つけられるよう促し、月は魔法の約束ではなく自然の光であることを伝えてあげてください。このお話と登場人物は、Readkidz 編集部によるオリジナルコンテンツとして、このプラットフォームのキュレーションコレクションのために制作されました。

一緒に話してみよう

よくある質問

「お月さまはひとすじの光をのこした」はどんなお話ですか?

ランプが消えると、レナはひとすじの月の光を目で追いながら、見慣れた家具や本、カーテン、そして自分のブランケットを確かめていきます。ふだんの影を一つひとつ確かめ、ゆっくりと深呼吸することで、暗い部屋がまた「知っている場所」に感じられてきます。

「お月さまはひとすじの光をのこした」は何歳向けですか?

この読み聞かせ絵本は3〜7歳向けに作られています。始まりから終わりまでひとつながりのストーリーで、本文は10ページの短い構成です。

この月のおやすみ前のお話を読んだあと、子どもとどんなことを話せますか?

主な話し合いのテーマは、暗闇への恐れ、影の正体を確かめること、ゆっくりとした深呼吸、そして実際的な安心感です。保護者向けガイドと5つのオープンクエスチョンが、お話を説教にせず自然な会話をサポートします。

「お月さまはひとすじの光をのこした」はオリジナルのお話ですか?

はい。このお話のアイデア、登場人物、文章、および絵本版は、既存の本やフランチャイズの翻案ではなく、Readkidz プラットフォームのオリジナルキュレーションコンテンツとして制作されました。

「お月さまはひとすじの光をのこした」をもとに、家族で別のお話を作ることはできますか?

はい。リンク先のお話メーカーは、同じ大きなテーマをもとにしたユニークなプロンプトで始まります。新しい登場人物や舞台、出来事を加えて、ご家族だけのお話にカスタマイズできます。

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